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story 20:種鶏部

南部どりの親鶏を育てる。

私は、育成舎で、南部どりの親鶏を育てています。雛から育成管理をし、良い種卵が産める状態にして成鶏舎へ渡す仕事をしています。

「良い鶏を育てるためには、良い環境の中で育てなければならない。」元気でたくさんの卵を産む親鶏を育てて行けるよう、自分目線ではなく、鶏の目線で飼育管理することを心がけています。

雛を入れる前に鶏舎の環境が悪ければ、雛に悪影響を与えてしまいます。鶏舎の修理、使用機器のメンテナンスはもちろんのこと、徹底的な掃除、水洗い、消毒をします。雛を入れてからは、管理者は必ずシャワーを浴びるなど防疫に努めています。

入雛してから1週間は、雛にとって一番大事な時です。舎内の温度、湿度、床面の温度が雛に最適であるか状態を細かく観察します。その後も、産卵・受精能力にベストな骨格作りの体重コントロール、そのための飲水、給餌状態のチェック、体重測定、鶏の状態に合わせた適切な対応、鶏糞の状態を良くするなど、良い鶏を育てるための良い環境づくりが続きます。

毎日気をつけて仕事をしていますが、まだまだ解らないことばかりです。鶏舎も古くなってきており、季節や外気温、天候に左右されやすい舎内を、いかに良い環境にするか、そのためのひと手間を続けていくことが、鶏にとっての良い環境づくりにつながっていきます。

(種鶏部 熊谷 和憲)