story 102:種鶏・孵卵部
鶏からのサインを見逃さない。
私の主な仕事は、鶏の健康管理です。私たちと同じで、鶏も夏の日は暑いと感じて水をよく飲み、冬は寒さをしのぐために餌をよく食べてエネルギーを蓄えます。
鶏は話すことはできませんが、不都合なことが起こると何らかのサインを出してきます。例えば、寒い日に部屋の窓が開けっ放しだったとしましょう。私たちは寒いと伝えることができますが、鶏にはそれができないのでお互いに近づいて暖をとります。このサインを見逃すと、どんどん鶏は体温を奪われて病気になってしまいます。
残念ながら、いつも鶏はわかりやすいサインを出してくれるわけではなく、発見が遅れて死んでしまう鶏もいます。そういった鶏を解剖して死因を推測し、どうすれば、病気を予防できるのかを考えて、投薬やワクチンといった次の治療に活かします。本に書かれている知識も重要ですが、実際の現場では経験を積んで、感覚を磨くことが重要だと感じています。
鶏は話すことはできませんが、不都合なことが起こると何らかのサインを出してきます。例えば、寒い日に部屋の窓が開けっ放しだったとしましょう。私たちは寒いと伝えることができますが、鶏にはそれができないのでお互いに近づいて暖をとります。このサインを見逃すと、どんどん鶏は体温を奪われて病気になってしまいます。
残念ながら、いつも鶏はわかりやすいサインを出してくれるわけではなく、発見が遅れて死んでしまう鶏もいます。そういった鶏を解剖して死因を推測し、どうすれば、病気を予防できるのかを考えて、投薬やワクチンといった次の治療に活かします。本に書かれている知識も重要ですが、実際の現場では経験を積んで、感覚を磨くことが重要だと感じています。
そして、鶏の病気で一番怖いのが鳥インフルエンザです。この病気は、養鶏業に甚大な経済的被害をもたらします。毎年、冬が近づくとニュースが入ってきて怖い思いもしますが、農場の防疫体制は万全かどうか確認することも、獣医師の大事な務めです。
鶏は奥が深い生き物でまだわからないこともありますが、さらに追究していきたいと思います。
(種鶏・孵卵部 獣医師 上妻 創)