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story 74:施設管理部

投入口の氷を解かせ!

施設管理部は、設備などの運転・管理、故障対応・修理、改修等を行っています。今回は、ベルトフリーザー解氷装置の改善事例を紹介します。

〈ベルトフリーザーについて〉
袋詰めした肉を、急速凍結する機械です。投入口で、肉を回転する幅広のステンレス製ベルトにのせると、機械の中で凍結され、排出口に出てきます。

〈不具合事例〉
ベルトに付着する霜や氷を投入口で散水して溶かします。しかし、その氷が解けずにどんどん大きな塊になっていたため、投入作業者が作業しづらいことはもちろん、機械にとってもよくありませんでした。

〈原因〉
散水口に供給される水圧が低い時間帯があり、この時にベルトに水がかからないため、霜や氷が溶けませんでした。供給される水圧が低くなる原因は、工場全体の水の使用量が多いためです。井戸水を供給しているので、井戸を新たに掘るか、使用量を減らさなければなりません。これは、簡単なことではありません。

〈改善策〉
これまでは、散水した水は、水受けからそのまま捨てていました。水受けを水槽として利用し、水圧を維持する小さな散水ポンプを設置。水槽の水を散水ポンプで循環させながら、新しい水を少しずつ供給するようにしました。解氷水は水温が低いので、水温を維持、高めるためのヒーターも設置。水槽の水位が低くなった時にヒーターを切る装置も取り付け。解氷装置の発停は、ベルトフリーザーの起動・停止と連動するようにしました。

〈効果〉
供給元の水圧の変動に影響されず、安定して解氷できるようになり、解氷に使用する水量も減らすことができました。

現場の声を聴き、負担を減らす改善や、故障を未然に防ぐ対策をこれからもしっかりと行っていきたいと思います。今後もよろしくお願いします。

(施設管理部 紺野 透)